ラズレア
【生息地】
温暖である程度の湿度があればどこにでも
【概要】
背が高く、日向に生える花。淡い桃色でユリ状花冠の花をつける。強い芳香がする。
根は球根で毒性はなく、食用に用いられることもある。よく似た有毒のミシュレと間違えられることがあり、注意が必要。花の色と生えている場所を見るとよい。花が咲くのは夏頃。
花言葉は「愛の喜び」「私を忘れないで」
ラズレアによく似たミシュレという花は、ラズレアとは逆に日陰に咲く。決して同じ場所には咲けない二つの花は、よくダズルとトルディアという神の話と共に語られる。
昔、日陰を司る神、ダズルが日向を司る神、トルディアに恋をした。程なくして二人は結ばれたが、二人はそれぞれの領域から出ることはできず、毎日毎日泣いて暮らしていたという。
それを哀れに思った主神が、ダズルとトルディアを二人で一柱の陰と陽を司る神、タリーアにした。それから二人は、仲睦まじく暮らしている。
新郎新婦にミシュレ、あるいはラズレアの片方を贈るのは不吉である。
2022/3/20