キミの冒険が今始まる

サニーマーメイド

【生息地】
真昼の国


【概要】
蝶に似た姿をした生物。サイズも一般的な蝶々と同じくらいの大きさ。
羽部分が多肉植物のように分厚く、触れると柔らかいが弾力を感じる。
主に水色のものと黄色のものが居るがそれらに違いは無くただの模様のようだ。
個体数は数え切れない程。真昼の国の太陽が当たる部分であればどこに居ても飛んでいるだろう。


蝶々と似た行動を取るが生態は大分異なっており、1番の特異点は体温が高い事である。火傷こそしないものの生き物の基本的な体温(36度程)より高く、触ると冷たく感じる。
しかしサニーマーメイド自身は1部でも体温が低くなると弱り、最悪触られただけで即死する。その為普段は日光が強く当たる箇所を好んで飛び、体温を高くしようとしている。


また、主食は水分を主とした液体であり、蝶々に似た触覚を様々な物に刺して液体を飲んでいる。その液体を体で濾して羽に溜めているようだ。
もちろん生き物の血も食す。しかしサニーマーメイドは少食かつ血液のようなドロドロとした物を好んで食べる個体は少ない。また、刺されて飲まれても痛くは無く、蚊に刺されたように痒くなるだけだろう。


全個体共通して腹部分が膨らんでおり、中にはひまわりの種に似た形の種が数個程入っている。これから生物『サニーフラワー』が発芽し、サニーマーメイドが生まれるようだ。
ちなみに固いものの食す事は出来る。が、種特有の油分とサニーマーメイドが貯える水分がべちゃべちゃと混ざり合い、塩味も甘味もない為端的に言うと不味い。長時間煎れば食べられない事も無い。その際はひまわりの種と同じ味がする。


また、サニーマーメイドは死亡した際の死後硬直や体温の低下が激しい傾向にある。体温やエネルギーを体(特に腹)に集め羽を犠牲に種を守っているようだ。
10分程で0度前後になり、羽が生前より固くなってしまう。しかし歯が通らない程ではなく、むしろシャーベットやアイスのようになっていて美味である。
食せばマンゴーのような香りと、バニラアイスのような爽やかでほのかに甘い味が口に広がる。濃厚というよりは水分が多く全体的にさっぱりとした味である。
太陽の下で暑さに耐えながらおやつとして食べるには最適と言える。

2022/5/12