キミの冒険が今始まる

過去の国

第一開拓班は岸部へと着くと、真っ先に最も目立つであろう塔へと足を運ぶこととなる。自動ドアをくぐり抜けると、古代文字で描かれた広告らしきものや、500年前以上に作られた機械が迎え入れた。玄関には【マザーセル】という単語が存在し、解読するとこの建物の名前は【ルーインカンパニー】ということがわかった。またマザーセルというのは巨大な脳みそであり、電子空間へ飛ばしたり、カタストロフィ(大災害)を引き起こす機械だと言うのも書かれてあった。

地下へと進んでいくと巨大なスーパーコンピューターがずらりと並んでおり、走り書きで予備のマザーセルがあったことにより一部が生き残った。それが今の祖先達の生い立ちと言えるのだろう。そして【カタストロフィがもうすぐ始まる】と書かれていたことに嫌な予感が頭によぎった。2階へと足を踏み入れるとパソコンが沢山存在しており、入った途端に出ていけの文字が表示されたことから誰かしらが機械を操っていることが判明。3階では終焉の塔と同じく博物館のようになっており、ルーインカンパニーの歴史が描かれており、インプットセルというマザーセルを繋げるための"薬品"を作り出した会社だと言うことが書かれてあった。4階には謎の数字【777】と書かれてあったが、これはマザーセルを作り出す際に犠牲となった人間の数に関わっており、また5階のパスワードの解除に関係していた。

5階に向かうと黒づくめの男が存在しており、ガルド・G・ヴァーミリオンに似た姿をしていたがガルド・G・ヴァーミリオンの形を用いた存在でしかなく、本物は路地裏にて死にかけていた。彼の正体は予備用マザーセルであり、赤い箱の中身にされた人間だということが判明。負の感情に満ちた彼は今にもカタストロフィ(大災害)を引き起こし、世界を滅ぼさんとしていたが開拓者の一人が能力を使い、両手を切断した後、もう一人の開拓者が"繋ぐ"ことにより、負の感情が和らいだことにより世界滅亡は免れた。

過去の国を首都として移動させ、誰も差別されない"民主主義"的な政治を作ろうという声が出ており、それは時間がかかるだろうが必ず成し遂げられることだろう。この国の名前を【アーレス】と名付けることにした。

開拓は続いていくだろうけれども、君たちの行動は無駄ではない。世界を切り開いていくことこそ貴方達の役目であり、そして使命なのだから。これからもよろしく頼むよ。

2022/7/17